文庫本のカバー

書店で文庫本を買うと、その書店のデザインのブックカバーで包んでくれる。
僕の文庫本は、紀伊國屋、丸善、くまざわ書店・・・と身近な書店のものがほとんど。
電車の中で文庫本を読んでいる人がいると、「あ、○○書店で買ったんだ」と、どんな本なのかよりそちらの方が気になるタイプだ。

ただ、最近ではAmazonで購入することが多いから、ブックカバーがない。
一度、自分でデザインしたけど、印刷やら加工が面倒で、使わなくなってしまった。

今は、文庫本のカバーを裏返しにして、白いまま包んで持ち歩いている。
読んでいる本を秘密にする必要はないけれど、
こいつ、どんな本読んでいるんだろう、と思われるのが嫌で裏返してる。
なんか、自分の中を覗き見されたような気がして、嫌なんだ。

カバーを裏返した文庫本は、白いものだからいろいろとマーキングされる。
コーヒーカップを置いた跡、ポケットにねじ込んだときに痛んだ部分、
ポンと置いたとき付いたシミ・・・
なんだか、その文庫本と一緒だったときの時間がマーキングされているような感じがする。
それぞれのマーキングを見ていると、この文庫本を読んでいたときの風景や状況を思い出すことができる。
そういえば、あの時は、こんなこと思ったっけ。なんてことを思い出すこともある。

先ほど読み終えた文庫本のカバーを元に戻すとき、マーキングを見つけて、そんなことをちょっと思った次第。